2022年12月14日のミーツにて動物問題ディスカッションを行いました!
「私たちが今できること」を考え、動物問題は他人事ではなく、身近なものだと感じていただけるきっかけとなるような内容になっています。
是非読んでいただきたいです。
議題は2つ行なったため、前半と後半に分けて紹介します。
今回の記事は「ペットショップ問題」についてです。
【問題提起】
現在日本で犬や猫を迎え入れるとなったとき、多くの人がまず「ペットショップから」ということを思い浮かべると思います。実際に、ペットをペットショップで購入した割合が猫で16.0%、犬は50.9%と犬に関しては約半数の人がペットショップでの購入で犬猫を迎え入れています。
こうした気軽さがペットショップの需要をよび、日本に多くのペットショップが存在する理由となっています。
では、なぜペットショップから犬や猫を迎え入れることに否定的な意見が上るのでしょうか。
大きく分けて2つの理由に分類することができます。
一つ目が「必ず売れ残りが生じること」です。ペットショップでは可愛い盛りの生後3ヶ月ごろの子犬・子猫に絞って販売されています。この時期に売ることができなかった場合の行き先について、保健所への持ち込みは法律で禁止されているものの、実際には不明瞭な部分が多くあります。また、ペットショップへ売るための犬猫を産むための繁殖用犬猫は劣悪な環境で飼育されることや、役目を終えると飼育放棄されてしまうことも多いと言われます。
二つ目は「手軽さから生じる捨て犬・猫」です。ペットショップでは、飼い主としての資格や飼育環境などを問われることがないため、犬猫を誰でも購入することができます。これは、一目惚れや衝動的な飼育意欲による無責任な購入に繋がることがあります。こうした購入は、家族のアレルギーや経済的負担が後から判明して飼うことが困難になってしまったり、社会性が身についていない状態で販売されているため、鳴き癖や噛み癖に耐えられなくなったり、といった理由で捨て犬猫とされてしまいます。
こうしたことを防ぐため、海外では、2024年から犬猫の店頭販売を禁止したり(フランス)、生後6ヶ月未満の犬猫の販売禁止・犬猫のマイクロチップ装着義務付け(イギリス)などといった法律による規制が行われています。
しかし、日本では2021年に動物の愛護および管理に関する法律の改正が行われ、犬猫に対して従事する職員の数が定められたり、犬猫のマイクロチップの装着義務化が取り決められたりしたものの、明確にペットショップを規制する法律はないのが現状です。
私たちはこうした現状を踏まえ、「現在の法整備がまだ整っていない状態の日本で、ペットを飼う際にペットショップ以外の選択肢がメジャーになるためにはどうするべきか」ということをディスカッションの議題として挙げました。
例えば犬猫を買う時にまっさきに考えるのが、保護犬猫センターなどのペットショップ以外になるにはどうしたらよいか、という内容です。
【出た意見】
・保護施設の数が少ないため、認知度が上がらない⇒数を増やす
・インフルエンサーなど、発言力、影響力のある人に広めてもらう
・ペットショップでの購入のハードルを上げる
例えば、すぐ買うことのできるシステムから、お試し期間を作ることが必要なのではないか。
・保護施設のイメージをアップさせる
日本では、保護施設はどちらかと言えば暗いイメージがあるかもしれない。
明るく、気軽に行けるようにすることが大事なのではないか。
→そのためには、保護施設がより資金面において余裕を持つことが必要。
個人個人の募金以外にも、昨今企業が積極的に行っているSDGsの一環として、企業に投資してもらうことが求められる。
・ペットショップの動物が売れているのは、純血至上主義があるからかもしれない。例えばパグ専門店などが日本にはある。保護犬猫は雑種も多いが、その雑種の良さを広めることも効果的なのではないだろうか。
【沢山の意見の中で、私達(統括)が大切だと思ったこと】
ペットショップ以外にブリーダーや保護施設があることを知ってもらうことです。
これを広めるためには、私達はインフルエンサーなど、発言力、影響力のある人が広めることが一番効果的だと考えます。多くの人が知るきっかけになり、また保護施設のイメージアップにつながります。
そして、私達動物問題に向き合う学生団体Actryもその役割を担っています。
今回のディスカッションで、私達はペットショップの問題について改めて知識をつけると共に、私達も世界に向けて保護犬猫の選択肢を広める活動をすることの重要性について再確認できました。
今回の記事では「ペットショップ問題」について取り上げました。私たちの身近にあるペットショップという存在がどういった影響を与え、その他の選択肢を認知拡大するための方法について討論した様子をお伝えいたしました。
この記事を読んでくださった方々がこの問題について考えるきっかけになれば幸いです。
次回の記事では、同日に行った2つめのディスカッションの内容についてお届けします。公開までおまちください!
「必ず売れ残りが生じることです。ペットショップでは」~学生のくせしてフランス(犬猫)やドイツ(犬)の入手の8割が東欧等から輸入された安価なものをネット販売から購入するということすら調べていないのでしょう。「保護犬猫センターなどのペットショップ以外」という記述からもそれがうかがえます。無意味な団体です。