はじめに
今回は東京愛護センターを見学してきました。2021年2月10日現在殺処分ゼロを達成している東京都ですが、その中で愛護センターはどのような役割を果たしているのでしょうか。職員の方にコロナ禍での変化や保護動物のために私たちに出来ることをきいてきました。
① 施設に来る経緯を教えてください。
主に野犬と野良猫ですね。
今実際センターにいる犬は江戸川区付近で保護された子です、野犬として保護された子には首輪もあって、家から来る子も多いけど、そういう子は基本はシェルターに引き渡していますね、フードガードがあったり、危害を与える恐れがある子は施設で預かってます。
② 殺処分ゼロに関して、殺処分機の廃止以外に何が影響してると思いますか。
SNSを通して飼い主の意識自体が変わり、収容頭数自体が変わったことが大きいと思います。民間の保護団体が増え、行政で預かる頭数が減ったことも関係していると思います。
③ コロナの影響について教えてください。
大きな変化はありませんがコロナウイルスの影響で高齢者の方から引き取りたいという依頼の電話が増えました。しかし、高齢者の方の引き取りには年齢の制限があって、譲渡できないこともあります。
④ 私たちに出来る事。
施設から譲渡できればできるほど救える命が増えます。まずは知ってもらうことが1番ですね。そのための啓蒙と言っても施設に来る子を減らすための飼い方の啓蒙、保護動物の存在を広めるための啓蒙など様々なので何を伝えたいのかしっかり考えることも重要だと思います。
例えば、洋犬は比較的新しい譲渡先でも順応していくことが多いですが、柴犬など性格によって最初の飼い主以外に心を開かない子もいます。こういう子は譲渡に繋がらないことが多いので、初めから性格を理解し生涯かけて育てられる準備を整えてから飼うことが大切です。このような事実を拡散することは動物を捨てさせないための啓蒙になると思います。
あとは、高齢の子は譲渡先が見つからず施設で亡くなってしまうことが多いので看取りボランティアが広まればいいなと思います。1人が何匹も死ぬ間際だけを見守るのは精神的に辛い面があるので、こういったボランティアが広まれば繋がる命も増えると思います。
インタビューメンバーから一言。
戸村圭吾
このセンター訪問で、1年次からやってきた譲渡会ボランティアとは別の形、インタビューとして行くことによって、それまで見てきた物とは別の視点から色々なものを知れました。
シェルターや愛護センター、保護施設や譲渡会、それぞれが役割を全うし、命との境界線には必ず人がいる。そんな事を、なんと表現したらいいかわかりませんが、身をもって体験したような気がしました。
足を運び、自分の目で見ることによって、自分たちがやっている日々の活動に、また少しづつ熱が灯るような、そんな貴重な体験でした。
栗城天音
今回のインタビューの中で看取りボランティアという存在を知ることが出来ました。行き場のない動物を保護してくれるシェルターもどんどん増えていますが、やはりスペースや人出には限界があります。少しでも多くの子を救うためにはそこで保護された動物がどんどん譲渡されることが大切です。そんな中で高齢の子はやはり引き取り手が見つかりづらく、スペースが中々あかないことが多いそうです。このボランティアが広まれば沢山の愛を貰って余生を送ることができる子が増え、シェルターのスペースも空きより多くの命を救うことに繋がると思います。余生だけを見守るのはきっと精神的な負担が多いと思いますが、私もいつかこんなボランティアをしたいと思いました。
貝森珠羽
今回東京都動物愛護センターにインタビューされていただきました。動物を飼うことを考えてる人が、東京都動物愛護センターのような保護施設や、民間の保護団体に直接足を運ぶことで動物たちの命を救うことができると強く感じました。しかし、保護施設や保護団体に足を運ぶことにハードルを感じて、実際にできない人が多いように思います。そのような部分の解決策をまた、考えたいです。
Actryメンバーからの一言。
動物を飼うときに、ペットショップだけではなく、保護施設や保護団体からお迎えするという選択肢が当たり前の認識として広まれば良いと思いました。彼らの存在をできるだけ多くの人に知ってもらい、譲渡に繋がることでたくさんの命が救えると感じました。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました!今回は東京の愛護センターに行ったインタビュー記事をお届けしました。
学生団体Actryは、コロナの影響もあり、去年まで続けていた譲渡会ボランティアという枠を無くし、新たにインタビューとその記事化という活動を始めました。
この記事はその記念すべき第一回目です!
現場に足を運ぶ、自分の目に写す、これからも色々な場所に足を運び、様々なジャンルの情報を発信して行けたらなと思います。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
今後も学生団体Actryをよろしくお願いします。
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