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学生団体Actry

第2回動物問題勉強会【動物愛護と法律】

更新日:2022年11月13日


Actryでは今年度から、動物問題についてさらに知識を深めるためにディスカッションを行っています(前回のディスカッションはこちら)!


今回のテーマは、動物愛護と法律についてです。

この記事をご覧になっている皆さんはおそらく、動物愛護に関心の高い方々が多いと思います。その中には、今日の動物愛護を取り巻く現状を見て、「日本は遅れている」「もっと法律を厳しくすべきだ」と思っている方もいるのではないでしょうか?

しかし、政治や法律という観点から考えた場合、動物法を厳しくすること、政治の関心ごとにすることの難しさといった様々な課題も見えてきました。


今回の議論では「動物問題を政治の問題にすべきか」について、二班に分かれてそれぞれ意見を出し合いました。

この記事をご覧になった皆さんも、ぜひ一緒に考えてみてください。


今回使った資料はこちら(作成:りん)






〇グループA

〈賛成〉

・既に民間でもいろいろな活動があったが大して変わっていない →意識で変わるならもうとっくに変わっているのでは?

・先に法律を強化して世論を形成するべき

世論がないと法律は変わらないので根本が逆である


〈反対〉

・法律には強制力はあるけど、それだけの影響力を使って優先順位を上げるべきか

・法律がなくても行動が変わる風潮にするべき

・法律で作られた意識は本物?


《共通の意見》

メディアがもっと取り上げていくべき


〇グループB

〈賛成〉

・興味のない人は興味がないので、国主導で行ってほしい

・虐待などの罰則はもう少し厳しくしてほしい


〈反対〉

・民間の意識の醸成がなければ法律も機能しない

・法改正によっては一部の人が大きな影響を受ける(ペットショップなど)

・規制の強化によるマイナスイメージ?


《共通の意見》

意識と法の距離が離れすぎてもダメ

民間と法律を並行して、段階を細かく分けて進めていく


●総評

今回は動物問題について、法律や政治という普段とは異なる観点から考えたこともあり、とても勉強になりました。

法律を変える以上、どうしても一部の国民は権利を制限されてしまうわけで、そのことを完全に正当化するのは難しいと思います。前回のイルカ漁の際もそうでしたが、動物がかわいそうだから、海外がしていないから日本もやめろという主張は、動物愛護という観点から見れば正しいことではありますが、別の観点や当事者からはどう見えるかという点にも留意しなければならないと感じました。

また意見にもありましたが、法律を変えるのにも世論(=意識)が影響する以上、普段自分たちが行っているような地道な啓蒙活動が、やはり手段の一つとして有効であるように思います。普段の活動の意味を再確認できたという点でも、今回のディスカッションは意義のあるものだったのではないでしょうか。

少しでも皆さんの意識を変えていけるよう、団としても引き続き学びを深めていこうと思います。


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